シロアリは、シロアリ(白蟻)と呼ばれていますが、実は種別上においてはアリの仲間ではなく、ゴキブリの仲間に近い昆虫です。生息場所は、主に暗くジメジメした箇所からの発生が多く、明るく乾燥した箇所を嫌います。また、木材だけに生息していると思われがちですが、実は畳や家具、発砲スチロール、コンクリート、鉛などの柔らかい鉄にも被害を及ぼします。

イエシロアリの兵蟻

イエシロアリの女王と王
シロアリは熱帯から温帯まで幅広く分布しており、日本では16種の生息が確認されています。そのうち建築物に被害を与えるのは、「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」「ダイコクシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の4種です。
ヤマトシロアリは北海道の旭川以南に、イエシロアリは千葉県以南の太平洋沿岸に、ダイコクシロアリは奄美大島以南にそれぞれ分布。アメリカカンザイシロアリは、もともとは家具などと一緒にアメリカから日本にやってきたと考えられており、現在は日本全国に分布しています。

北海道北部を除く日本全土に生息している日本在来種で、主に関東で見られるシロアリです。
1. 大きさ
- 羽アリで5~7mm
- 働きアリで4~6mm
- 女王アリは大きいもので15mm
※イエシロアリより全体的にやや小さい

2. 外見
- 兵隊アリ:頭部が前後に長く、丸みを帯びた長方形に近い形です。
- 羽アリ:全身黒褐色で羽根が薄いのが特徴です。胸部だけ黄色い羽アリもいます。
3. 生態
1コロニーの個体数は数万頭以上。特定の巣は作らず、湿潤な木材などの適当な生息場所と餌を求めて集団で移動生活をしています。
水を運べないことはないのですが、イエシロアリと比べると数が少ないため、雨漏りなどで外部からの水分の供給がないかぎりは、建築物に対する被害の進行は緩やかです。

柱の被害

土台の被害

書籍の被害
千葉県以西・以南の沿岸部や島(九州は内陸部も含む)の温かい地域に生息しているシロアリです。
1. 大きさ
- 羽アリで7~10mm
- 働きアリで4~7mm
- 女王は大きいもので40mm


2. 外見
- 兵隊アリ:頭部が卵円型で、刺激を与えると乳白色の液体を出します。
- 羽アリ:薄褐色または黄白色に見えます。
3. 生態
建物の下や土中に非常に大きな巣を作り、その中心に本巣(ほんす)があるのが特徴です。本巣自体は移動せずに、コロニーの拡大とともに周りにいくつもの分巣(ぶんす)を作ります。1コロニーの個体数はなんと100万頭。建築物の大害虫として問題になることも。乾燥した木材に対して水を運んできて湿らせながら加害していきます。

ケーブルの被害

畳の被害








